この記事は、未踏ジュニア Advent Calendar 2025 18日目の記事です。
はじめに
はじめまして。marilと申します。2025年度の未踏ジュニアで、aikyoというフレームワークを作成していました。
振り返り
応募前(3月ごろ)
もともと交流のあった@akazdayoを誘い、未踏ジュニアへの応募準備を始めました。
応募するテーマとして、MRを使ったキャラクターとの交流アプリケーションと、分散型SNSという二つのテーマが上がりました。
MRを使ったキャラクターとの交流アプリケーションは、私が2024年の4月ごろから取り組んでいたテーマで、プロトタイプも複数存在していたことから、このテーマを応募することにしました。 (結局、プロトタイプはほぼ0から書き直したのですが)
提案書を作成するにあたって、学校で知り合った方、何人かの未踏ジュニア修了生の方、学校の職員さんなどにフィードバックをいただきました。
このフィードバックのおかげで、提案書を改善することができました。フィードバックをしていただいた皆さん、本当にありがとうございました。
応募~二次審査(4~5月ごろ)
とても読みやすい文章とは言えない提案書でしたが、なんとか書類審査を通過することができました。 その後、二次審査に向けてプロトタイプの機能追加などを行いました。
書類審査の結果は、二次審査を担当するメンターの方の名前と共にメールで通知されます。 私たちのプロジェクトは書類審査を通過し、面接を担当していただいたのは関さんでした。
書類審査通過後、プロトタイプの改善と並行して面接用のスライド準備を始めました。 面接では、書類からの改善点をプレゼンに含め、それを評価していただけたように感じました。
指摘していただいた点として、たくさんあるタスクのなかから期間中にどのような優先順位でどのようなタスクを行うのかが明確ではない、という点がありました。
採択~ブースト合宿(5~6月ごろ)
ブースト合宿では、その場でプロジェクトについての発表を行うのではなく、事前に動画の形式でアップロードされた発表動画を全員分視聴し、理解した前提でプロジェクトについての質疑応答などが行われます。
この合宿を通して、プロジェクトの方針が明確になりました。
もともとはキャラクターと交流する体験を単一アプリケーションとして提供するというコンセプトでしたが、ユーザーが任意のキャラクターとの交流体験を自由に構築することができるプラットフォーム的なアプローチをとるほうがよいのではないか、というフィードバックをいただき、その方向に興味がわいたこともあり合宿後はその方針で進めることとなりました。
~中間合宿(7~8月ごろ)
ブースト合宿後は、万博での発表と、中間合宿に向けての開発作業を中心に行いました。
この時期には、ユーザーが任意のキャラクターとの交流体験を自由に構築することができるプラットフォームというコンセプトを実現するため、いくつかのプロトタイプを作成しましたが、それらがうまく結びつかず、中間合宿の発表動画ではプロトタイプがバラバラのまま発表を行いました。
発表動画を提出してから中間合宿までの1週間で、このバラバラのプロトタイプをうまく統合したフレームワーク、aikyoのアイデアが浮かび、急いで実装をしました。
合宿当日までにある程度実装ができたので、合宿の質疑応答の時間では追加資料としてaikyoについての補足説明を行い、新しいアイデアに対してのフィードバックをいただくことができました。
~成果発表会(9~11月ごろ)
成果発表会までの期間は、ひたすらaikyoの開発を進めました。
中間合宿からの変更点として、複数のキャラクター同士が自然に会話を回すことができるターンテイキング機能を追加しました。
この機能の実装にあたって参考にさせていただいた論文の著者の方と議論をする機会もいただき、aikyoをよりよいものとすることができました。
反省として、成果発表会の準備が少しギリギリになってしまったかな、と思うところがあります。 スライドはなんとか完成させることができましたが、展示の準備や練習があまりできず、展示で議論を深めることができませんでした。
おわりに
未踏ジュニアの期間では、技術的、金銭的な支援だけでなく、様々な人とのつながりを得ることができました。
今後は、aikyoで発生していたいくつかの課題を解決する方法を模索しながら、引き続きAIキャラクターの生活の実現に向けて実装を進めていきたいと思います。
プロジェクトを一緒に進めてくれた@akazdayo、メンターとして支援していただいた関さん、その他にも支援をしていただいた沢山の方々に、感謝申し上げます。